Solution Manager:SolMan保守認証の仕組み、内部動作を解説します。
SolManネタを書くと言って早1年余り経ってしまいました。今年はちゃんと書きます。(汗;)
仕切り直しの第1回のテーマとしては、基本に立ち返りSolution Managerによる保守認証の自動配信の仕組みについて書きます。なぜこれを選んだかというと、基本的な技術トピックにも拘らず、現場ではまるケースも少なくないのに、なぜかその仕組みが知られていないという背景からセレクトしてみました。
では早速解説して参ります、まずは基本から。
2009年1月以降、SAP NetWeaver リリース7.0以上を基盤とする全てのSAP製品では、通常のライセンスに加え、保守認証と呼ばれるライセンスが必要になりました。
SAPのライセンス管理画面では、Maintenance_XXX(XXXはDBMS識別子)のエントリが保守認証を表します。
有効な保守認証が存在しないSAPシステムではソフトウェアロジスティクスツール(トランザクションSPAM・SAINTなど)によるSP適用、アドオンインストールができなくなります。
例えば有効な保守認証が存在しないSAPシステムでSPAMを利用した場合このような警告メッセージが表示されます。
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保守認証の有効期間は3か月間のため、SP適用時などには、再度有効な保守認証を適用する必要があります。保守認証の適用方法には以下の2通りがあります。
・SAP Solution Manager による自動配信
・SAP Service Marketplace から手動でダウンロードし適用
次にSAP Solution Manager による自動配信」の仕組みについて説明します。
一般的な保守認証ライセンスの取得・適用方法は下記のようなイメージになります。
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ここで行われているSolution Mangerによる保守認証の自動配信プロセスの概要は以下のようになります。
1.Solution Manager上のジョブ「LANDSCAPEFETCH」によりサテライトシステムのシステム情報がSolution Manager上に収集される。
2.Solution Manager上のジョブ「REFRESH_ADMIN_DATA_FROM_SUPPORT」によりサテライトシステムの情報がSAP社に通知され、有効な保守契約がある場合は、SAP社から保守認証がSolution Managerに返される。
3.SAP社から受け取った保守認証ライセンスはSolution Manager上のテーブルに保存される。
4.Solution Manager上のテーブルに格納された保守認証は、サテライトシステム上のトランザクションSDCCNにて定義されたタスク「Maintenance Package」または、「Get License Data」により、サテライトシステムのライセンスストアに配置される。
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保守認証の自動配信の設定時に問題が発生する可能性が最も高いのはSolution Managerジョブ「REFRESH_ADMIN_DATA_FROM_SUPPORT」により、SAP社から保守認証を取得するステップです。原因としてはSAP社と間の接続がうまくいっていない、接続ユーザの権限が適切でないなどがあります。このステップさえ正常に動作していれば、他の部分に問題が起こることは少ないです。
つまり、保守認証の自動配信を設定したのに上手く動かないといった時には、真っ先にこのステップが正常に完了しているかを確認してください。一番早い確認方法は、Solution Managerにログオンし、保守認証が格納されているテーブル、「AGS_MAINT_KEYS」と「AGS_MK_LIC_EXP」のエントリを確認することです。
「SYSNUMB_AT_SAP」のフィールドにサテライトシステムの「システム番号」が存在していれば、保守認証をSAP社から取得できていることになります。
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テーブルを直接確認する以外の方法として、Solution Manger上に格納されているライセンス情報を照会するプログラムが提供されています。使い方は簡単です。
トランザクションSE38またはSA38から「RAGS_MK_DISPLAY_FILE」を実行します。
システム番号のパラメータに「システム番号」を入力します。
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XML文書が表示されるので、「SWPRODUCTNAME=Maintenance_XXX」の項目が存在することを確認します。
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なお、ここで言う「システム番号」はトランザクションSLICENSEにて確認することができます。
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Solution Mangerによる保守認証の自動配信の仕組みはご理解いただけたでしょうか?
ABAPの画面のみなので、Javaスタックの方はどうなっているの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。実は、記事の執筆時点ではJavaスタックに対する保守認証の自動配信の仕組みは存在しません。こちらも今後実装されることがありましたらご紹介できればと思います。
最後まで長文お読みいただきましてありがとうございました。
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